筑波大学 体育専門学群、日本体育大学、大阪体育大学、順天堂大学や体育・スポーツ系の学部・学科を受験する受験生のための専門予備校です。

国立 私立 体育・スポーツ系予備校として31年の伝統 体育進学センター

京都教育大学・奈良教育大学 入試分析

更新日: 2019年8月30日 16:37


京都教育大学

試験検査内容及び評価の観点
 体育領域専攻前期以下の3種目の実技検査を実施し、合計得点により評価する。
 (1)器械運動(マット運動)、
 (2)陸上運動(ハードル走)、
 (3)ボール運動
募集区分留意事項
 各種運動に適した服装とグラウンド及び体育館で運動ができるシューズを準備すること。(スパイクシューズは使用不可)



■入試当日情報
【日時】 平成27年2月26日(木)  気温10℃ 雨
・8:00 開門
       ・8:15 集合
       ・9:00~10:30 小論文
       ・11:00 実技試験(陸上競技 ハードル走)開始

【受験者数】 体育領域専攻  43名 男子34名、女子9名
・全体説明を行いその後、11時頃から受験生全員がハードル走(体育館)で実施
・ハードル走試験終了後に昼食をとり12時30分頃から各班に分かれて実施

1班 男子 17名 ハードル走→ボール運動→マット運動
2班 男子 17名 ハードル走→マット運動→ボール運動
3班 女子  9名 ハードル走→マット運動→ボール運動



 





平成27年度 前期試験 小論文
注意点
問1
・グラフの特徴の読み取りは、学年別で見てあまり特徴がないので、男女で分けてみる。
・女子の傾向と男子の傾向で相反する点があれば、特徴としてピックアップできる。
・特徴と傾向を述べる際、数値も適宜入れること。(何%とか)
・各グラフ、4つの項目に分けて棒グラフになっているが、「肯定的」「否定的」で分けてみると、傾向がわかりやすくなる。
・図1と図2を比較する見方も必要。

問2
・問1で答えた、グラフの特徴を踏まえる。
・女子は学年が上がるに従い「苦手」が増えるが、男子は減る理由について考える。
・男女とも、「得意・やや得意」の方が「好き・やや好き」より少ない理由も考える。
                 ―――と、書きやすい。一般的にはこうしますが、

*問1のグラフとは関係のない事象から答えたからといって、減点の対象にはなりません。
*論理的に整合していて、問1のグラフと矛盾しなければ大丈夫です。

問1
 「運動やスポーツの得意・苦手」意識に関して、女子は学年が上がるに従って「苦手」が増える傾向がみられる。「やや苦手」と合わせて、中学2年生では全体の50%弱を占める。しかし、「運動やスポーツの好き・きらい」では、「きらい」は3年代とも10%前後で推移し、「ややきらい」が微増して、中学2年生では全体の30%弱が否定的な感情をもっている。女子とは反対に男子では、学年が上がるに従い「苦手」が減少し「やや苦手」と合わせて、中学2年生では全体の30%弱である。「運動やスポーツの好き・きらい」では、「きらい」・「ややきらい」は学年が上がるに従い減少し、中学2年生では全体の10%強が運動に関して否定的な感情をもっている。「好き」・「やや好き」が90%弱となっている。男女とも、「得意」とは言えなくても「好き」な生徒が多いことが分かる。(357字)

問2
 男女とも、運動・スポーツに対して「好き」・「やや好き」と答えている割合より、「得意」・「やや得意」と答えている割合が少ないことや、「苦手」意識が男子は学年が上がるに従い減少しているのに対して女子は増加している。これらのことも踏まえて、運動・スポーツに対する「得意・苦手」「好き・きらい」の意識を作り出す原因について考える。
 主観的に難しい問題に出会ったときに、克服出来たか出来なかったかの経験が、「得意・苦手」「好き・きらい」の意識を作り出す原因であると考える。例えば、跳び箱や鉄棒で、周りの生徒は出来ていくのに自分は出来なかった、という経験を積み重ねると、他の競技は上手に出来ても「苦手」意識を生む。男子は学年が上がるに従い、筋肉も増加し、体格的にもたくましくなる。跳び箱や鉄棒でも、練習するに従い出来ることが増え自信がもてるようになる。自信がもてると「きらい」「苦手」という否定的な意識はなくなる。反対に女子は学年が上がるに従い、身体が丸くなる。普段からスポーツに親しんでいる生徒は、身体能力も向上していく。しかし毎日ほとんど運動しない女子生徒が全体の四分の一いる現在の状況では、筋肉が不足し、体重が重くなる傾向がある。体育の授業で、跳び箱や鉄棒で出来ないことがあった場合、自信を失い「きらい」「苦手」という否定的な意識が増加すると考えられる。ここから、楽しめるスポーツそのものは好きだけれど、自分は苦手である、という意識が生まれる。跳び箱や鉄棒で適切な指導ができ、全員ができるようになれば、各人の自信となり、苦手意識をもつこともなくなると考える。
 以上より、運動・スポーツに対する「得意・苦手」「好き・きらい」の意識を作り出す原因は、主観的に難しい問題に出会ったときに、克服出来たか出来なかったかの経験による自信の有無であると考える。(768字)




奈良教育大学

実技検査等の内容及び評価の観点
【検査内容】
以下の3領域において、5種目の検査を行います。
1. 陸上運動(50m走及びハンドボール投げ)
2. 器械運動(鉄棒運動及びマット運動)
3. ボール運動(ドッヂボールを使った運動)

入試分析情報
【日  時】 平成27年2月25日(水)  気温13℃
       ・13:00 集合
            全体説明
       ・13:30 試験開始
       ・15:30 各班ごとに終了

【受験者数】 初等教育履修分野25名  中等教育履修分野  7名
男子20名、女子12名 合計32名 

・全体説明時に班編成を行う。

1班 女子 12名 50m走→ハンドボール投げ→鉄棒運動→マット運動→ボール運動
2班 男子 10名 ボール運動→鉄棒運動→マット運動→50m走→ハンドボール投げ
3班 男子 10名 鉄棒運動→50m走→ハンドボール投げ→ボール運動→マット運動

【評価の観点】
上記の課題によって、基本的な運動能力を総合的に評価します。

【持ち物】
運動靴(屋内用と屋外用の2足)・運動服を持参してください。

【備考】
(1) スパイクシューズの使用は認めません。
(2) 着替えやウォーミングアップについては、集合時に指示します。
(3) 雨天時には、上記の実技内容が一部変更されることがあります。


 



著者:体育進学センター