筑波大学 体育専門学群、日本体育大学、大阪体育大学、順天堂大学や体育・スポーツ系の学部・学科を受験する受験生のための専門予備校です。

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【代々木校】中西先生より「浪人して陸上競技の記録を伸ばす!!」

カテゴリ:タイシン代々木校
公開日: 2024年12月 2日 14:02
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こんにちは。
代々木校の中西です!


前回の自己紹介はいかがだったでしょうか。
これからも、筑波体専受験(現役・浪人)、立命館大学や筑波大学陸上競技部で過ごした経験も交えながら、タイシンの魅力をお伝えできればと考えています!

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筑波時代の中西

今回のブログでは、私の人生が変わったきっかけとなった、
浪人中、陸上競技をすることについてお話していきます。

これから体育系大学合格を目指して浪人する全ての陸上競技人へ
たまたま検索してここに来られた方や、「陸上競技」を用いて、体育系大学を受験予定な方へ。
そして何より、未来の教え子へ。

体育進学センターで浪人をしながら陸上競技をすることで

合格に近づく

自己ベスト更新が可能

大学陸上(スポーツ)をするうえでの伸びしろができる

陸上競技に対する考え方が変わる

勉強や練習に関する計画・振り返り・思考力が身につく

一生の仲間ができる


上記について、
本気で書きます。


僕自身、体育系大学志望で浪人することが不安でした。

浪人中は、
体力の低下が心配…。
まずは勉強を何とかしたいから陸上は…。
という方。

わかります、でも安心してください。
「むしろ、成長するチャンスであり、
合格に近づきます
。」

浪人中でも陸上競技へ取り組むことに前向きになってほしい。
以下、詳しく述べていきます。



浪人中でも実技対策を全力でこなそう

国公立体育系大学受験の得点構造を紐解いてみると、
学科・実技ともに全力で取り組む必要性があります。

どちらかをおろそかにして合格することは困難です。

筑波大学体育専門学群をはじめとする、体育系大学の入試では、実技試験が課されます。
そのなかで、「陸上競技」を受験種目として選択できます。

筑波大学体育専門学群を例にとると、
陸上競技で得ることのできる点数は、

実技①440/1480点または実技②200/1480点です。(2024年現在)

とある学科の1教科分同等または高いのです。

受験対策のために1年間を過ごすのであれば、陸上競技に取り組まない手はありません。

また、心的負荷の高い浪人生活の心の支えにもなるでしょう。
※自分も陸上競技が浪人中の心の支えでした!!(笑)



実技試験の合格レベルとは

実技試験のレベルについてよくきかれるのですが、
筑波大学の体育専門学群や東京学芸大学のA類・B類保健体育、鹿屋体育大学などの入試に関して、実技のレベルが明らかにされてはいません。

ただそれでも、
入試当日、より速く走り、より高く遠くへ跳び、投げること
ここが高得点に繋がることは間違いありません。

他人は気にしすぎず、自分を高めることに集中しましょう。



浪人中でも自己記録を更新できる!

浪人中は体力を高められるのか、というよくある不安。
結論をいうと、しっかりと対策をすれば、記録を向上させることが可能です。

タイシン本科で陸上競技を専門としている生徒は、
積極的に日本陸連の公認競技会(主に筑波大競技会)に出場しています。
そして、自己ベストを更新するものもいます

ここ3年での指導実績例を記します。

陸上競技専門男子1500m:4分10秒53→4分6秒12

陸上競技専門女子走り幅跳び:4m77→5m13



陸上競技専門ではない生徒については、定期的に授業の効果測定会を実施。
手動計時ではありますが、

体操専門女子100m:13秒38→13秒19

柔道専門男子砲丸投げ:14m50→15m52
※6月→11月

サッカー専門男子1500m:4分56秒→4分36秒44 など
※初回計測は手動、その後公認競技会出場


素晴らしい努力の成果です。



2次試験本番で記録を出す秘訣

では、どのように自己ベストを更新していくのか?
それは、綿密に立てた計画ド根性です!!!

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筑波大学体育専門学群2次試験実技を陸上競技で受ける受験生向けに立てたトレーニング計画(2024年現在,中西作成)

国立2次試験が行われる2月末にピークをあわせるため
部活動で行ってきたようなものとは異なることがわかります。


~7月頃

入学直後は、体力が低下している状態であり、
体力回復に充てるため、量・強度ともに低いトレーニングになります。
4月に本科生と出会い、
陸協登録をして公認競技会に出よう!とご案内(生徒は結構乗り気)。
大体、初戦は5月頃。

競技会に出ないとわからない課題は多く、
ここで一度チェックし、夏以降のトレーニング指導につなげます。


夏季特訓期間(7月中旬~8月末)

トレーニング量はピークを迎えます。
これは、

秋以降強度の高いトレーニングを実施するための体力づくり

基礎的な技術を得るための反復練習


をおこなうためです。


11月

(トラック&フィールド)最後の筑波大競技会が行われます。
実際の試験会場における低温下での過ごし方や競技パフォーマンスを確認します。

その後迫ってくるのが「共通テスト」です。
さすがに脳筋の僕も、共テ前に追い込み練習はさせません。

心身ともにフレッシュな状態でテストは臨んでほしいため、
(逆算して)大体クリスマスあたりで最後の追い込み練習をかけます。
※クリスマスプレゼント

この冬の期間で大事なことは、
低温下で高速に動作できること。
部活動における冬季トレーニングとは全く異なる点がここにあります。



共通テスト後

低温下で高速に動作できることに焦点を当てるため、
強度は高まりますが、そこまで量は求めません。
試験直前にかけ、量・強度ともに落とし、技術的に調整していきます。

これだけやってきたのだから大丈夫”という気持ちで試験に挑めるため、
過度な緊張もしないでしょう。



筑波大競技会

先ほどチラッと出てきた筑波大競技会への出場。
タイシン陸上部の名物・強みです。

実際の試験会場で、実際の試験内容をおこなう。
筑波大陸上競技部にいる中西の後輩やタイシンOBOGから、様々なアドバイスを聞くことができる。

入試対策、合格後の活動に向けて、絶好の機会・場所づくりをしています。

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合格と大学陸上で伸びるためにおこなうコーチング

僕がコーチングする際に大事にしていることは二つ。

競技力向上(自己ベスト更新)

人間力の向上


競技力向上に加え、人間力の育成も加えたダブル・ゴールコーチングを行います。

コーチングする際の主体は生徒
生徒自身の個性や成長度合いに合わせて指導スタイルを変えていきます。

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こちらは、プロフェッショナルコーチのためのスポーツコーチング型PMモデル(図子,2017)です。

こちらを浪人生へのコーチングに当てはめると…

① 考えるためのツールを持ってもらうため、基礎的な知識や考え方を伝える。

② 基礎的な知識や考え方を基に話し合い、応用的な技術・考え方を導く。

③ 質問を繰り返し、競技に対して、生徒自身の言葉で考えを述べてもらう。

④ 試験本番、よりよい結果を出すにはどうしたらよいか共に考える。


入学当初は「わからない」連発だった生徒が、
国立2次試験対策講習会の頃には、陸上競技に対して自分なりの考えを持つことができます

この点、自由度が高まる大学陸上で伸びていくために大切なことでもありますね。



入試を有利に運ぶ仲間づくり

大学の夏休み終わり、陸上競技の授業に中西が教えた2世代分のOBOGが来てくれました。

本科生に向け激励の言葉をかけてもらったとき、印象に残ったのが、
「仲間がいることの大切さ」です。

仲間ができれば、入試会場を自分のフィールドにできる。
この強みに気付かれない方は多いですが、これはとても入試を有利に運びます

入試本番、過度な緊張をすることで、力を発揮しきれない受験生は多くいます。
一年間、切磋琢磨してきた仲間が、入試会場にいるというのは、本当に安心感がありますよ!

そして、卒業後は、浪人生活で苦楽を共にした友人と、大学進学後も切磋琢磨できる関係に。
あいつがいるから頑張れる。そんな友人は多いに越したことはありません。

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筑波大学、順天堂大学、同志社大学陸上競技部で活躍するOBOG。
タイシンを通して陸上仲間を作れるのも魅力!!



想い

「浪人 陸上競技」でインターネット検索をしたらすぐにわかることですが、

浪人中に、現U20日本選手権200m優勝、大学入学後日本インカレ3連覇を経て、世界陸上の代表に選出

地元の先輩でこんな方もいらっしゃいます。とてもすごいですよね…。
その努力は計り知れません。
ですが、浪人中に覚醒するの、夢やロマンがありませんか?
そんな熱いストーリーのある成長の場を共に創りたいと思うのです。


筑波大学体育専門学群をはじめとする体育系大学を目指して
浪人しながら陸上競技をする人。
このブログが参考になる方はほんの少しかもしれません。

それでも、そんな方のために書きました。
かつての僕のように、一般的な予備校に通いながら、
一人で実技対策しようと迷っている方もいらっしゃるかと思うので…。

少しでも参考になれば幸いです。


「体育系大学浪人で、
陸上競技をするなら体育進学センター」

参考文献
図子浩二 (2017) コーチングモデルと体育系大学で行うべき一般コーチング学の内容. コーチング学研究, 30(3), 137-149.



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