タイシンブログ
【代々木校】土方先生より「先日、教え子から突然電話がありました」
カテゴリ:タイシン代々木校
公開日: 2022年6月13日 09:34
代々木校の土方です。
先日、教え子から突然電話がありました。
13年前の現役科の生徒で、日本体育大学へ進学し卒業後教職の道へ進んだ生徒です。
来年の8月結婚式があるので、都合がよかったら出席してもらいないかという電話でした。
コロナもだいぶ収まったので、来校して直にお願いしようと思ったが、仕事が忙しく、やむなく電話にしたとのことでした。
私がタイシンで教鞭を取るようになって今年で15年になります。
タイシンへ来た当初一番驚いたことは、予備校なのにOG・OBが頻繁に来校することでした。
先生たちと昔話に花を咲かせたり、将来のことを相談したりする様子を見て、「ここは一体どういう予備校なのだろうか?」と不思議に思ったものです。
タイシンで教え始めて1・2年して、私が教えた生徒も、やはりよく姿を見せるようになりました。
「どうしてみんなタイシンを出てからも、ちょくちょくやってくるのかねえ?普通の予備校ではこんなことありえないよ。先生も○○塾通ってたけど、見たことないな。」
「楽しかったし、同じ体育大を目指してる人たちばかりだから雰囲気良かったし。」
「実技も勉強も、夏・冬は特にきつかったでしょ?」
「だから、なおさらかも(笑)」
訪校してくれる生徒たちに尋ねると、毎回こんな感じでした。
ごく自然にタイシンOB・OGが来校するので、いつしか私もそれが「タイシンでは普通のこと」だと思うようになり、生徒が夏休みや冬休みにやって来ないと「どうして○○は今日来なかったの?」などと訪ねて来た生徒に尋ねるようになりました。
思えば、先日電話をくれた教え子も今回13年ぶりに初めて連絡をくれたわけではありません。
大学をやめようかと悩んだ時、将来の選択で相談したい時、なんとなく声を聞きたくなったとき、私や親しかった先生の顔を見にタイシンを訪ねて来たものです。
タイシンOB・OGの中で、彼は珍しいケースではありません。
そういう方が本当にたくさんいるのです。
そういえば、数日前も28年前の「タイシン卒業生」が担任の先生を訪ねに来ていました。
先生と生徒の精神的な距離が「近い」こと、それが体育進学センターの特徴であり、長所であると私は思います。
タイシンと長くつながってくれるOB・OGの方々がたくさんいて下さるのは本当にありがたいことだと思います。
新型コロナウィルス感染もだいぶ収まってきて、対面での授業が増えてきたのは本当に嬉しいことです。
タイシン伝統の「熱い」対面授業を、ぜひ受けて頂けたらと思います。
「夜の代々木校舎正面玄関は以前から奇麗だなと思っていたので載せてしまいました。」
ではオンラインは「熱くないの?」と思われますか?
Z世代のようにデジタルネイティヴではなく、彼らのようにネット・リテラシーが高いとは言えない旧世代の私は当初、オンラインでは、対面ほどの「熱」が伝わるのかなと正直不安に思っていました。
ですが、オンラインで生徒と「対面」し、話をしたり、質問を受けたりする日々が増えるにつれて、その不安は次第に解消していきました。
オンライン受講生が、受験後わざわざ担任の先生に会いによく来校してくれるのですが、顔を合わせたときの感覚というのが、なんとも言い難く、嬉しいものです。
授業で週数回、夏期や冬期ではほぼ毎日のように顔を合わせて、よく話もしていたのに、現実に会うのは初めてとなると、ZOOMの画面から受けるイメージと、現実の姿との認識の間に微妙なズレがあるわけです。
受験という「試練」を越えて、初めて実際に対面したとき、「ああ、間違いなく本人だ」と確信するまで、ほんの一瞬ですが「間」があるように思います。
「本人かなあ?」という戸惑いが「本人だ!」という確信に至った瞬間、表情が瞬時に、ぱっと明るくなる。
オンラインの生徒との交流の中では、私はその瞬間がなぜか一番嬉しいのです。
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