タイシンブログ
【大阪校】新井先生より「入試の対策、まだ間に合います。」
カテゴリ:タイシン大阪校
公開日: 2021年12月27日 15:33
こんにちは、
大阪校の新井です。
クリスマスごろからめっきりと冷え込むようになりました。
近畿地方、ことに京都・大阪・神戸の各都市は、この時期というと山から吹く季節風、いわゆる「おろし風」が吹きます。
京都やと比叡おろし、大阪では生駒おろし、神戸は(どこかで聞いたことがある)六甲おろしとそれぞれ呼ばれます。
私は神戸に住んでいますが、「さっそうと」するには辛いくらい、風きついし、冷たいもんですよ。
大掃除の時期でもあります。
奈良・東大寺の大仏さんもこの時期に「お身拭い」といってきれいに拭き清められます。あれはすごい光景です。
そして、大仏さんが微笑んでおられるようにさえ見えてきます。ええ、ほんまに。
さて、みなさんもこの時期は「今まで習った、取り組んできたこと」の「大掃除」をいたしましょう。
「〝見直し・振り返り〟と〝まとめ〟」に取り組みましょう、ということです。
以下に私が考える〝見直し・振り返り〟と〝まとめ〟のポイントを箇条書きで挙げてみましょう
(あくまでも、「私が考える」アドバイスなので、みなさん自分のやり方があれば、それでよいのです)
・かならず鉛筆なりシャープペンシルを持つ。 そして、気づいたこと、思い出したことは走り書きでよいので、書き留める。《言語化する》 ・「気づき」を文にするのではなく、「図に描く」ことを心がける。 たとえば現代文でいうと、文章中の対比関係とか。あるいは、ある語句との対義(反対)語・類義語の関係とか。《図式化する》 ・まず全体を見渡すように眺める。それから細部を丁寧に見る。 英語や国語の長文は、全体をざっくりと読み通してから、設問個所に焦点を合わせる。 比喩的に言うと、「木をみて森を見ず」ではなく「森を見てから、木を見る」という具合に。《設問の構造を可視化する》 ★個々の設問であれば、「マル」のついたものから先に見直す。 なぜ「マル」がついたのか、その原因を突き止めるようにする。 逆に言えば、同じパターンの問題であれば、同じことを繰り返せば、また同じように「マル」がつく(はず)。《正解を出す道筋をパターン化する》 |
よく「間違ったところをおさらいしておきましょう」ということが言われます。
当然それは大事なことなのですが、「できたところを確認しておきましょう」ということも同じくらいに大切です。
「なぜできたのか」ということを振り返りだすと、案外わからないものです。
間違いを理解することよりも難しいことがある。
「間違いは意識せざるを得ないが、合っているものは無意識のまま」ということが実にもったいない。
両方とも意識する、つまり言語化しておくことが大事なのです。
繰り返しますが、「マルのついたもの」から見直すということはポイントです。マルを眺めるのは気分いいですからね。
「合っとったから、まぁえーか」いうのは、ほんまにもったいない。
さて、大阪校の様子です。
(実技もソーシャル・ディスタンス!)
ある日の実技の授業の様子です。
「密」を避けてどうやって授業をしていけばよいか。
国語や英語の授業であれば、まだ簡単にアイデアが湧きます。
窓や出入り口のドアを開けて常時換気をすること、座席間隔を十分にとり「密」を避けること、マスクを外さずに授業をすること…
実技の先生方はいろいろと悩まれたのではないでしょうか。
暗中模索のなか、しかし、①シコウ錯誤を重ねて少しずつ答えが出てきているように思います。
そして、授業の形がどうであろうとも、大事なことは何も変わらんのです。
手前に立つ石川先生の視線が生徒一人ひとりに向かっていることがそれを物語っていると思います。
入試の対策、まだ間に合います。
これから「最後の追い込み」かけましょう。
不安かもしれんけれども、その気持ちに寄り添うのが私たちの仕事です。
【問題】問 下線部①「シコウ」を漢字に改めた場合、正しいものを以下から選びなさい。1 思考 2 志向 3 指向 4 試行 5 至高
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(冬に咲く花もあります。大阪校の近くにはこんな花壇もあります。)
【問題の答え】《正解》4 試行(錯誤)…直前の文における「いろいろと悩まれた」、また下線部を含む一文中の「暗中模索」という四字熟語、「少しずつ答えが出てきて」という表現を踏まえれば「ためし・おこなう」という意味の「試行」が妥当する。 いずれも四字熟語の意味については、辞書を引いて調べておくのがよい。面倒な作業をすることによって身につくことも多い。学問に王道なし。 |
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